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糖化(AGE)について(パート1)

糖尿病は最小血管合併症(神経障害、網膜症、腎症)や大血管障害(脳卒中、虚血性心疾患、閉塞性動脈硬化症)を起こす病気です。

まずは、血糖をコントロールすることで合併症は発症しないようにすることができます。

具体的には、日本の熊本スタディの結果では空腹時血糖110mg/dl未満、食後2時間血糖180mg/dl未満、HbA1c6.5%未満にすることです。

アメリカの疫学検査で、HbA1c値が良好になるように日々の血糖値を厳しくコントロールさせたグループ(強化療法)とほどほどのコントロールを求めたグループ(従来療法)に分け、6.5年間調査をしたところ、厳しく血糖値をコントロールしたグループには合併症が少なく、ほどほどにコントロールしたグループには多くの合併症が見られたということでした。

だから、血糖コントロールを厳しくする方がよいということです。

しかし、その後に両方のグループとも厳しい血糖コントロールを4年間して経過をみたところ、初めから厳しくコントロールしたグループでは合併症は相変わらず少なかったものの、後から厳しくコントロールしたグループでは合併症の発症を抑えることができませんでした。

さらにその後6.5年調査したところ、初めから厳しく血糖値をコントロールしたグループは心筋梗塞などの心血管イベントが少ないことも分かりました。

これは最初の6.5年の高血糖がその後10年以上経っても悪影響を及ぼす、“高血糖のメモリー(ツケ)”と呼ばれるものです。

このツケの原因が、AGE(Advanced Glycation End-products:後期糖化反応生成物また終末糖化産物)と呼ばれるものです。

このAGEはブドウ糖がコラーゲンなどのタンパク質と結合してできる化合物であり、高血糖の時に体内で形成されたAGEが消えることなく体内に残っているということです。

それにより

①血管にあるコラーゲンの弾力がなくなるため、動脈硬化を起こしたり、

②コラーゲンを貪食したマクロファージから増殖因子が分泌され、腎臓にコラーゲンを蓄積させ腎障害を起こしたり、

③脳の老人班にAGEがたまりアルツハイマー型認知症を起こしたり、

④骨のコラーゲンもAGEによりぼろぼろになるため骨粗鬆症を起こしたり、

⑤肌のコラーゲンに架橋形成作用を起こし、しみ・しわの原因になる

など、以上のことが考えられています。

だから、早期からの血糖コントロールが重要なんです。

病気にならないようにする、また、アンチエイジングには、酸化だけでなく、“糖化”も抑える必要があるということです。

追伸です。

健常人にもAGEは蓄積しています。

だから、炭水化物や糖質の摂りすぎに注意が必要です。

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