抗加齢医学セミナー in 福岡

1月17日は日本抗加齢医学会の研修講習会が福岡で開催され、参加してきました。

この日は、「見た目とアンチエイジング医学」、「ホルモンとアンチエイジングー副腎ホルモンを中心に」、「ミトコンドリアとエイジング」、「消化器癌のアンチエイジング」、そして「アンチエイジングドックの現状と新しい加齢マーカー」についてでした。

僕が講演の中で印象に残ったことを書くと、

「見た目とアンチエイジング医学」では、“見た目は内臓の鏡”と言われていました。

体は食べたものでできています。

見た目老化には、喫煙(たばこ)や光老化(紫外線を浴びる)、BMI(急激なやせなど)、うつ病、ホルモンの低下(エストロゲン、テストステロン)などです。

見た目で気持ちが老いるので、見た目医療も大事とのことです(加齢性眼瞼下垂など)。

「ホルモンとアンチエイジングー副腎ホルモンを中心に」では、GHのアンチエイジングに対する効果はほとんど期待できないので、生活習慣の中でGH分泌を刺激することが大事だということです(タンパク質特にアルギニンの摂取など食事、良質な睡眠、運動など)。

あと血中テストステロンが低値だと全死亡率や心血管病発症率が高くなるそうです。

慢性副腎皮質機能低下症ではコルチゾールが低下します。

唾液のコルチゾール測定は、少しのばらつきはあるものの活性型の遊離コルチゾールを測定していることや採血と異なりストレス反応が少ないなど利点があるそうです。

あと、DHEA-Sとは、デヒドロエピアンドロステロンーサルフェイトのことで、生体内で高濃度に存在するステロイドで、テストステロン及びエストロゲンの前駆体ステロイドです。

加齢により産生、分泌が減少します。

DHEA補充療法にて、動脈硬化が改善する、抗肥満作用、骨密度改善などいい効果が報告されている。

しかし、ホルモン依存性のがん(乳がん、前立腺がん)では禁忌とされ、自己責任型治療である。


「ミトコンドリアとエイジング」では、ミトコンドリアは細胞増殖、ホルモン、テロメア、炎症、アポトーシス、活性酸素などに関与し、大きな意味では老化に影響しているようです。

日本医科大学教授の太田成男先生の「体が若くなる技術」を読んだことがあります。


「消化器癌のアンチエイジング」では、消化器がんの予防医学として、①遺伝子異常の発現を遅らせる、②遺伝子異常を引き起こす生活習慣を改めることができるとがんが起こりにくいと考えられています。

すなはち、個人の生活習慣を改善することにより長期間の慢性炎症刺激を減らしがん発症を抑えることができます。

具体的には、食道がんには節酒・禁煙、胃がんはピロリ除菌、大腸がんはクローン病や潰瘍性大腸炎のような炎症性腸疾患・腸内細菌叢、膵がんは飲酒、肝臓がんは肝炎ウイルス・節酒などをすることによって慢性的な炎症刺激を起こさせないようにすることが大事とのことです。


最後は、僕が尊敬する中島こうやクリニックの中島孝哉先生による「アンチエイジングドックの現状と新しい加齢マーカー」です。

アンチエイジングドックの評価項目は、老化度を筋年齢、骨年齢、血管年齢、ホルモン年齢、神経年齢で評価し、老化危険因子と
して免疫機能、酸化ストレス(抗酸化能)、身体ストレス抵抗性、生活習慣、代謝糖化機能を評価します。

あと、ビタミンDは、骨粗鬆症だけでなく、アレルギーや認知症、がんの抑制などアンチエイジングにとって重要なビタミン(ホルモン)であると考えられるそうです。

また、糖化により産生されるAGE(糖化最終産物)も老化、動脈硬化、骨粗鬆症、腫瘍の増殖・転移・浸潤などにも関係するそうです。

今回の抗加齢医学のセミナーもいろいろ学びがありました。

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