生活習慣病研究会

4月9日(水)は熊本生活習慣病研究会がありました。

糖尿病治療に関する講演でしたが、一つ目の内容は、”高齢2型糖尿病患者における治療”についてで、二つ目は"ウエルエイジングを目指した糖尿病治療〜合併症阻止への新しい提案〜"という演題でした。

研究会風景


高齢の2型糖尿病患者に対する治療は、若年者と異なり、薬の種類や薬の容量を考えないといけないということです。

また、糖尿病では健康寿命が15年間短く、死亡リスクも1.8倍高く、老化が進行するため、抗老化を目指した合併症予防をしないといけないということです。

そのためには終末糖化産物のAGEを作らないようにしなければなりません。

このAGEがレセプターであるRAGEと結合することで体の中で酸化ストレスが起きて老化を起こすということです。

糖化は酸化も起こすということです。

そして、糖尿病治療薬の中のDPP4阻害剤の一部の薬がこの酸化ストレスを抑制するそうですが、日頃から糖質を取り過ぎないようにすることやAGEの多く含む食品を摂らないようにすることで老化を抑えることができると思います。

今日も耳学問で学んできました。

院内Webカンファレンス

3月27日にリキシセナチド(商品名:リキスミア)の“Webカンファレンス”がありました。

今回のWebカンファレンスは、自分のクリニックに居ながら、iPadで講演を聴くことができるというものです。

普通は、ホテルなどの会場に行って講演を聴きますが、iPadによる講演会参加は初めてでした。

Webカンファレンス2


リキスミアはGLP-1受容体作動薬(注射剤)のひとつです。

そのGLP-1受容体作動薬は、体重を増加させることなく(体重減少することがあります)、

血糖依存性にインスリン分泌を促進し、グルカゴン(血糖値を上げるホルモン)分泌を抑制するなどの効果により

血糖を改善します。

他に、収縮期血圧を低下したり、膵臓のインスリン分泌細胞β細胞機能や心血管マーカーを改善する効果を報告されています。

GLP-1受容体作動薬には、短時間作用型と長時間作用型がありますが、

リキスミアは短時間作用型製剤で、長時間型に比べて、食後の血糖を下げると言われています。

講演の内容の中で、持続血糖測定(CGM)をしていて、1回リキスミアを注射しないと、

食後血糖値が上昇することが示されていました。

また、リキスミアでは、空腹時血糖をあまり低下させないので、経口薬のSU剤(スルフォニルウレア剤)を

昼や夜に追加すると血糖コントロールが改善しやすくなるそうです。

話は変わり、数年前から経口血糖降下剤の併用でもHbA1c値がなかなか改善せず、

空腹時血糖が低下しない患者さんに、経口血糖降下剤を飲み続け、更

に効果が一日中持続する持効型インスリンを1日に1回注射する療法が始まりました。

この持効型インスリンを併用して、血糖コントロールをするやり方をBOT(Basal Supported Oral Therapy)と言います。

これは持効型インスリンが空腹時の血糖値を下げ、食後に上がった血糖値を経口血糖降下剤によって

下げるもので1日1回の注射しか必要なく、患者負担が非常に小さくなりました。

このBOTでも、血糖コントロールが上手くいかない症例があり、

超速効型インスリン注射による強化療法(頻回療法)をする前に、

GLP-1製剤(それも食後血糖を下げる短時間作用の製剤、例えばリキスミアなど)を併用すると、

1日に2回の注射にて、空腹時血糖を下げ、食後の血糖値も下げることができ、血糖コントロールが改善することが期待できそうです。

Webカンファレンス1(BPT)


そして、この持効型インスリン+リキスミアによる治療法を、BOTに対し、

(まだ、公式ではありませんが)BPTと言うそうです。

アルファベッドで、“Oの次がPだから”ということと、

Prandial製剤、つまり食後血糖を下げる製剤という意味を込めてだそうです。

いろんな語呂合わせを考えますね(笑)。


追伸
やはり講演会などの“耳学問”は楽に学ぶことができます。

サプリメント1(メラトニンについて)

メラトニンとは

脳の松果体から分泌されるホルモンです。

このメラトニンの分泌が刺激となり、成長ホルモンなどの分泌も始まります。

10代にピークを迎え、その後は急速に低下します(50代以降は10代の10分の1以下になると言われています)。


メラトニンの作用として

1)ぐっすり眠る睡眠パターンをコントロールしている

良質な睡眠とは、レム睡眠(夢をみる時間帯)とノンレム睡眠(熟睡する時間帯)を4~5回繰り返している(夢を見るということが、脳の記憶の強化につながり、知力や記憶力の維持、向上に寄与している)
ちなみに、睡眠薬はレム睡眠と呼ばれる夢を見る段階を抑制する

2)強力な抗酸化作用

3)免疫を高める作用

(盲目の人はメラトニンの血中濃度が高いため、がんの発症が少ないそうです)

4)コレステロールの低下作用

などがあると言われています。


メラトニン分泌を刺激するには

1)良質な睡眠

2)暗闇で寝る

3)副交感神経の刺激(リラックス)

4)朝に光を浴びる(14~15時間後に分泌される)

逆に

メラトニンを抑制してしまうのは

1)光、明るい環境など

2)夜間のカフェイン、鎮痛剤など

3)ストレス(コルチゾール)

4)交感神経刺激(興奮)

と言われています。


きさぬきクリニックでは、メラトニンのサプリメントを取り扱っています。

追伸
僕も毎日寝る前に飲んでいます。

薬膳

3月19日(水)は午後から休診なので、夕方、博多に”薬膳”料理を食べに行きました。

お店は、「薬膳 天地・礼心」で、代表 尹 玉(Yin Yu)さんは九州で唯一の薬膳を教えておられます。

パンフレット


薬膳の基本は、「陰陽五行」と「精気神」だそうです。

「陰陽五行」は、”木”、”火”、”土”、”金”、”水”の5つの要素の循環で成り立っていると考え、病気はその5行のバランスが崩れた時に起きると考えられています。

陰陽五行


「精気神」は、人身の三宝と呼ばれ、生命活動の根本を示しています。

室内風景

”おいしい薬膳は、からだと心を幸せにする”と書いてありました。

やはり、医食同源ですね。

僕も”薬膳”を学びたくなりました。

追伸
龍の模様の入った飾り物がありました。

龍の飾り物
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