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胃がん検診(ABC検診)

みなさん、ABC検診って知っていますか?

胃がんの検診は、以前はバリウムを飲み、X線写真で判定する胃がん検診が主流でした。

最近登場したABC検診とは、胃がんリスク検診のことで、採血のみでヘリコバクタ・ピロリ(ピロリ菌)感染の有無(血清ピロリ菌IgG抗体)と胃粘膜萎縮の程度(血清ペプシノゲン値)を測定し、被験者が胃がんになりやすい状態かどうかをA~Dの4群に分類する新しい検診法です。

自費診療ながら4000円~5000円程度受けられます。

このピロリ菌の感染のほとんどは小児期に起こると言われています。

ピロリ菌

小児期に上下水道の整備が十分でなく、衛生環境が悪かったことが、50歳代以上の高い感染率の原因と考えられています。

胃がんにはピロリ菌感染が深くかかわっています。

ピロリ菌感染のない人から胃がんが発生することはごくまれと言われています。

また、ピロリ菌感染によって胃粘膜の萎縮が進むほど、胃がんが発生しやすくなります。

胃粘膜の萎縮の程度は、胃から分泌されて消化酵素ペプシンのもとになるペプシノーゲンという物質の血液中の濃度を測定することでわかり、基準値以下の人は、6~9倍胃がんになりやすいことがわかっています。

             A群 B群 C群 D群
  ピロリ菌抗体   陰性 陽性 陽性 陰性
  ペプシノーゲン  陰性 陰性 陽性 陽性

A群:胃粘膜の萎縮性変化がなく、胃がんの発生がほとんどない。
B群:胃粘膜の萎縮性変化が乏しく、胃がんの発生が少ない。
C群:胃粘膜の萎縮があり、胃がん発生の危険性が高い。
D群:胃粘膜の萎縮が強く腸上皮化生を伴い、胃がん発生の危険性が最も高い。

ということです。

しかし、胃がんリスク検診(ABC検診)はがんそのものを見つける検査ではありません。

胃がんになる危険度がきわめて低い、ピロリ菌の感染がなく胃粘膜が健康な人たち(A群)を精密検査の対象から除外し、ピロリ菌に感染(またはかつて感染)して胃粘膜に萎縮のある人たち(B~D群)には、胃がんの存在を確かめる精密検査(内視鏡検査等)を受けていただくものです。

近年、ピロリ菌に感染していないA群の割合が増えており、多くのA群の人たちが内視鏡による精密検診を受けないで済む点が大きなメリットです。

WHOによると、胃がん発症率は日本が第1位で、人口10万人当たり62.1人で、韓国や中国を含めた東アジア地域は世界平均と比べて胃がんの発症数が飛び抜けて多いそうです。

日本人では人口の半数にあたる6000万人がピロリ菌に感染していると言われます。

高齢者ほど感染率が高く、50代以上では約7~8割と言われます。

そのため、ピロリ菌を除菌する必要があります。

治療としては、胃酸分泌を抑えるプロトンポンプ阻害剤とペニシリン系抗菌剤のアモキシシリンとマクロライド系抗菌剤のクラリスロマイシンの3種類を1日2回、1週間続けて服用します(1次除菌)。

除菌中は、10~30%の人に軟便、下痢、味覚異常などの症状が現れますが、たいていは一時的な症状です

この1次除菌での成功率はあるデータでは70~80%前後です。

それに、LG21乳酸菌を一緒に摂ると、LG21乳酸菌が胃の粘膜に接着し、ピロリ菌の定着を防ぎ、菌数を減少させる他、ピロリ菌除菌治療の成功率を引き上げることがわかっています。

一次除菌から1ケ月以上経過してから除菌が成功したかどうかを判定する尿素呼気試験をします。

それで、除菌できなかった場合には、別な抗菌剤に変えて2次除菌をします。

2次除菌の成功率は97%程度です(残念ながら成功率は100%ではありません)。

保険診療で治療をする場合には、胃内視鏡の検査をして、潰瘍などの病気が存在する必要があります(もう少ししたら慢性胃炎でも保険による治療が可能になる予定です)。

当院では、胃内視鏡をせずに、自費診療で検査及び治療を行っています。
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